#26 女性だけじゃない?!「更年期」

更年期とは、一般的に卵巣の働きが衰え、その機能が停止するまでの期間と考えられてきました。つまり女性特有の症状であり、概ね50歳を境にした前後約10年間がその時期とされています。ところが最近になって、男性にも更年期が存在することがほぼ明らかになりました。
更年期の症状は個人差が大きく、何の症状もないまま過ぎてしまう人がいる一方で、体調を崩すほどの症状が出ることもあり、その場合を「更年期障害」と呼んでいます。
原因は、男女ともにホルモン量の減少といわれます。女性はエストロゲンという女性ホルモン、男性はテストステロンという男性ホルモンが40代後半あたりから減少しはじめ、さまざまな体調不良を引き起こします。つまり人間にとって避けて通ることのできない身体的な変化といえるでしょう。
症状として現れるのは、ほてりやのぼせ、疲れ、発汗、肩こりや頭痛、イライラなど。いずれもホルモンの減少が、視床下部や下垂体、自律神経に影響を及ぼしたことによるものです。
ここで注意したいのが更年期障害の診断です。上記のような症状が出て、自分で更年期障害だと思ったところ、実は糖尿病であったり高血圧であったりということもあるのです。そのため、更年期障害は、生活習慣病や神経症などあらゆる病気の可能性がなくなってはじめて診断される疾患であることから、除外診断と呼ばれます。いずれにしても、更年期と感じたら、それをきっかけに病院で診断してもらうのがいちばん。誰もが経験することであり、「更年期障害」と診断されるということは、他の病気はない、ということでもあるのですから。
● 更年期に摂取したい栄養素とは? ●
注目したいのは亜鉛、カルシウム、ビタミンE。亜鉛はホルモンのバランスを整える働きがあり、性ホルモンの合成をサポートして精子を作ったり、精子の運動を活発にするといわれているので、女性はもちろん、男性にも欠かせないものです。カルシウムは、いうまでもなく骨を作る原料。ビタミンEは、女性ホルモンに似た働きがあるため、ホルモン分泌のコントロールをサポート。サプリメントを活用して更年期を健やかに乗り切りたいものです。
更年期障害と診断されたら
女性が気をつけなければならなのは、まず「骨粗しょう症」です。 閉経により、卵巣ホルモンのひとつであるエストロゲンの分泌が低下しますが、このホルモンは骨量を維持するのに重要な役割を果たしています。閉経後になってからカルシウムをたくさん摂取するというよりも、若いうちから骨量を増やすように心がけたいものです。
さらに、エストロゲンには血液中のHDLコレステロール(善玉コレステロール)を増やしたり、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)を減らして血管を詰まりにくくする働きがあるため、閉経後にこれが減少すると、血液中の中性脂肪やコレステロールなどが増加して高脂血症になってしまうこともあるので注意が必要です。