#47 最近増えている「プチ更年期」

まだそんな年齢じゃないのに、更年期障害のような症状に悩んでいる…。
それは最近よく耳にする「プチ更年期」かもしれません。
● 更年期障害との違いは ●
顔がほてる、疲れやすい、体が冷えるなど、最近こうった更年期障害のような症状に悩む若い人も増えていると聞きます。
そもそも更年期障害とは、50歳近くになり、卵巣の機能が衰え、体の中の女性ホルモンが減ることによって起こります。従って、同じような症状があっても、卵巣機能が働いていれば医学的には更年期ではありません。早発閉経かどうかは血液検査で調べることができますが、多くの場合は卵巣機能は働いているのに更年期の症状だけが現れているもの。これは「プチ更年期」などと呼ばれています。
更年期の症状がなぜ現れるのかというと、女性の体の中には卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)という女性ホルモンがあって、卵巣から周期的に分泌して子どもを産むために必要な働きなどをコントロールしています。この2つの分泌量と周期をコントロールしているのが脳下垂体や視床下部です。閉経が近づくと卵巣からの女性ホルモンの量が減りますが、脳は女性ホルモンを出す指示を出し続けます。しかし卵巣機能が衰えているので女性ホルモンは増えません。女性ホルモンを出す指示をしている脳は、自律神経を調整する役割もあるために混乱を起こし、ほてり、疲れ、冷え、動悸、息切れ、多汗といった症状となって現れてくる、というわけです。
■ 「 プチ更年期 」の正体
このように、更年期の症状は女性ホルモンの分泌量が減ることによって起こります。つまり更年期でなくても、さまざまなストレス、過度のダイエット、疲労の蓄積、激しい運動、不規則な生活、喫煙などによって一時的に女性ホルモンのバランスが崩れると更年期に似た症状が現れる、これが「プチ更年期」の正体なのです。
しかし最近は30歳代で更年期障害が現れて早発閉経となる人も少なくないようです。もし更年期の症状が現れたら、専門医の診断を早めに受けることをおすすめします。
point
● 更年期障害はホルモンの乱れによる自律神経失調の症状
● 女性ホルモンのバランスが崩れると「プチ更年期」に
● 生活習慣の見直しや正しい栄養摂取で改善が可能
「プチ更年期」と栄養素の話
更年期の症状が現れても、血液を検査して異常がなければ、生活習慣を見直して体の状態を整えることで症状は改善するはずです。
まずは規則正しい生活を心掛け、十分な睡眠をとることが大切。ストレス解消も重要なことなので、自分なりにリラックスできる方法に取り組みましょう。スポーツで体を動かすことは血流が良くなり、気分のリフレッシュにもつながりますが、やりすぎは禁物。
ホルモンバランスを整えるには、栄養素も重要です。特にストレスを緩和するビタミンC、ホルモンバランスを正常化し、毛細血管を拡張して血流を整えるビタミンEなどのビタミン類といった微量栄養素は欠かせません。バランスの良い食事をしたうえで、サプリメントなどを使って栄養を十分に摂り入れましょう。