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#49 もとになるのは焼き肉よりご飯!?「スタミナ」





●持久力を高める「カーボ・ローディング」とは●
スタミナとは、仕事やスポーツを疲れを感じないで続けることができる持久力といっていいでしょう。よく「スタミナをつけるには焼き肉」などといいますが、実はスタミナの源は、体内に蓄積された脂肪とグリコーゲン(糖質)。そのグリコーゲンは、ご飯、パン、めん類などに多く含まれているのです。  脂肪は体内に多く蓄えられているのですが、グリコーゲンは筋肉や肝臓にほんの少ししかなく、成人男性で筋肉に体重の6%、肝臓に1%程度とされています。そのため、マラソンなど持久系のスポーツ選手はグリコーゲンをより多く蓄えるために「カーボ・ローディング」という栄養摂取法を採り入れているほどです。  カーボ・ローディングとは、簡単にいうと高糖質の食事を試合の3日前から行うこと。また、より持久力を高めるには、それ以前の3日間は逆に低炭水化物食とトレーニングによって体内のグリコーゲンを使い果たし、その反動を使って通常より多くのグリコーゲンを蓄えます。そのグリコーゲン蓄積のカギを握っているのが、オレンジやグレープフルーツなど柑橘類に含まれているクエン酸。
 クエン酸を一緒に摂取すると、グリコーゲンの合成がスピーディーに行われます。従って試合前のスポーツ選手の食事は、おにぎりとオレンジジュースといった、ちょっと不思議な組み合わせだったりします。もっとも、このカーボ・ローディングという食事法は、肉食に片寄りがちだった欧米のスポーツ界で始まったもの。普段からご飯を主食にした日本食を食べている日本人には、スポーツ選手を除いて必要ないといわれています。
 では焼き肉は役に立たないか、というと、もちろんそんなことはありません。


● もうひとつ必要なスタミナは「やる気」 ●

スタミナには体力面のほかに、気力も挙げられます。やる気が出てこなければ体力も発揮できません。
人間のやる気がいちばん失われているときは、いうまでもなく熟睡時。このとき体温は最も低下しています。ところが朝起きて食事をすると、体温が一気に上昇してやる気も起きてきます。食後に体温を高める作用が炭水化物や脂肪と比べると数倍強いのがタンパク質です。つまり肉に含まれるタンパク質は、より活動的な気持ちにさせてくれるという効果があるのです。もちろん、グリコーゲンの貯蔵庫となる筋肉づくりにもタンパク質は欠かせません。
 要するに、スタミナをつけるには規則正しい生活はもちろんのこと、スタミナ源となる栄養素のバランスのよい摂取、体力を維持・向上させる適度な運動が大切だということ。なんにも特別なことは必要ないのです。