誰かから誰かへ、手渡されて広がる。

ブイ・クレスの輪ものがたり

大切な人を想う気持ちが手渡されて、広がっていく。
ブイ・クレスの輪を描いたショートストーリー。

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第10回

私の頼れる味方

 小林さんにブイ・クレスを教えてくれたのは兄だった。長男を妊娠中につわりがひどくて困ったのだが、ブイ・クレスだけは口にすることができてとても助けられた。四つ違いの兄は小林さんにとって、いつも味方でいてくれる頼れる存在だ。
 小林さんは今二人目を妊娠中である。予定日を来月に控え、産休に入る前の引き継ぎもあって毎日忙しい。早朝、ガランとしたオフィスでひとりパソコンを開き、仕事を進める。通勤ラッシュを避けて早く出勤している小林さんにとって、電話からも会議からも、そして育児や家事からも解放されて集中できるこの時間は、とても貴重なのだ。
 まずメールに目を通し、その日のスケジュールを確認する。そして、ブイ・クレスを飲みながらゆっくり深呼吸する。忙しくてなかなか自分のことには手が回らない毎日だ。
 そんな小林さんにとってブイ・クレスは心強い味方だ。毎日飲んでいることでポジティブになれる。「私には味方がたくさんいるわ」小林さんはそう思う。長男を保育園まで送り届けてくれる夫。出産や子育てしやすい会社。そうした環境を作り上げてくれた先輩たち、サポートしてくれる部下…。多くの人に助けられていることを実感する。「あなたも安心よね」。小林さんはお腹に向かってそう話しかける。
 そうだ、いつも助けてくれている義母にもブイ・クレスを贈ろう。美容師として女手ひとつで夫を育ててきた大先輩だ。これからもますます元気で、子どもたちもたくさん見てもらわなくては、ね。